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本門佛立宗の教え・修行<妙講一座>

現代語訳付き『妙講一座』

※宗務本庁弘通局刊「妙講一座 如説修行抄」(現代語訳・木村日覚)に拠ります。

(一)惣懺悔文

≪遠い過去世から積んできた悪業をさんげして心を清浄にし、今後の改良と向上をお誓いするご文です。≫

無始已来、謗法、罪障消滅、
今身より、仏身に至るまで、持奉る、
本門の本尊、
本門の戒壇、
本門事行、
八品所顕、上行所伝本因下種の
南無妙法蓮華経、
南無妙法蓮華経、
南無妙法蓮華経、
 限りなく遠いむかしから、私は“たましい”の旅をつづけ、生まれては死に、生まれては死に、いまは人間として命をさずかり、このすばらしい上行所伝の妙法のご信心にお出値いすることができました。その間、きっと、妙法御題目をそしったり、信ぜず、自他の成仏を妨げる罪をつくり、また生きていく上でさまざまな罪を重ねてきたにちがいありません。心からお懺悔いたします。おゆるしください。
 このたび、ご信者とならせていただいたからには、この身が仏の身とならせていただけるまで誓ってご信心をおたもちし続けます。そして、最高の仏・本門の御本尊様をお敬いし、本門の戒壇・まことの戒めを守り、謗法をおかさず本門の御題目をお唱えいたします。
 本門事行八品所顕上行所伝本因下種の南無妙法蓮華経・南無妙法蓮華経・南無妙法蓮華経

(二)勧請文 ページのTOPへ

≪勧請とは仏、菩薩、諸天善神の来臨を願うご文です。≫

 如来滅後々五百歳始観心本尊抄曰、今本時の娑婆世界は、三災を離れ、四劫を出たる常住の浄土也。
 仏既に過去にも滅せず、未来にも生ぜず、所化以て同体。是即ち己心の三千具足三種世間なり。迹門十四品に、いまだこれを説給ず、法華経のうちに於ても、時機未熟の故か、此本門の肝心南無妙法蓮華経の五字においては、仏猶文殊薬王等に、これを付嘱し給はず、
 いかに況や其已下をや、但地涌千界を召して、八品を説てこれを付嘱し給う。其本尊の体たらく、本地の娑婆の上に宝塔空に居し、塔中の妙法蓮華経の左右には、釈迦牟尼仏、多宝仏、釈尊の脇士は、上行等の四菩薩、文殊、弥勒等は、四菩薩の眷属として末座に居し、迹化他方の大小の諸菩薩は、萬民の大地に処して、雲閣月卿を見るが如し、
 十方の諸仏大地の上に処するは、迹仏、迹土を表するが故也。かくのごときの本尊は、在世四十余年にこれなし、八年の間にも、但八品に限る。
本朝沙門、日蓮撰
大慈大悲、大恩報謝。
南無妙法邁華経
 『如来滅後五五百歳始観心本尊抄』に次のように言われています。
 いま、久遠本仏が成仏をとげ住まわれているこの御本尊の世界には、私たちも御宝前で御題目を唱え重ねて、信心の目が開くと、知らずはからず入っていくことができます。この根本、真実の世界を本時の娑婆世界といい、火・水・風による三つの天災もなく、世界の生成、維持、破壊、滅亡等の変化がない永遠の寂光浄土です。そこにお住まいの本仏釈尊も過去にも滅することもなく、未来にも生まれることない「永遠のいのち」をもっておられます。そのお弟子の上行菩薩もまた、釈尊と一体で永遠不滅です。
 このようにして住まわれる世界も本仏も上行菩薩もすべて永遠不滅です。これがすなわち本仏や上行菩薩の心にそなわるお悟りで、その中に私たち生きとし生けるものも、広い宇宙法界・自然も包み込まれています。
 この大事な教えは法華経の中でも前半・迹門十四品には、まだこれをお説きになっていません。法華経のうちでも、まだ時が早すぎ、教えを聞く人も理解できる状態ではなかったからでしょう。
 み仏はこの本門法華経の肝心・たましいである南無妙法蓮華経に本仏のお悟りをおさめて末法の私たちにご利益を与える御本尊とされます。
 しかし、この妙法蓮華経の五字については、み仏はなお、文殊菩薩、薬王菩薩などの迹化の菩薩には、末法にお弘めするように託されません。
 ましてや、それ以下の人々に託されるはずがありません。ただ上行菩薩をはじめ大地から涌き出た、とてつもなく広大な宇宙の数多の菩薩(地涌千界)を召して、本門八品を説いてこれを託されるのです。
 その南無妙法蓮華経の御本尊の尊いお姿を述べてみますと、本師釈尊がまします娑婆世界、すなわち久遠の寂光浄土に七種類の宝石などによって飾られた宝塔が空中に浮かび、その宝塔の中に妙法御題目が顕れ、左右には釈迦牟尼仏、多宝仏、その周囲に本仏釈尊の脇士である上行等の四菩薩がお付きとして侍しておられます。
 そして文殊、弥勒等の迹化の菩薩は、上行等の本化の四菩薩の従者としてずっと下座におられ、その他、迹化の大小多数の菩薩方は万民が下から高貴の殿上人、公卿を仰ぎ見るように大地に坐しておられます。
 十方の諸仏が空中には上がらず、大地の上に座を占めておられるのは、ふだんはよその世界(迹土)におられ、私たちには縁が薄いよその仏(迹仏)であることを表しているからです。
 このような御本尊はみ仏のご一代、五十余年の教えのうち、四十余年にわたって説かれた方便の教えの中には説かれていません。八年の間に説かれた法華経の中でも本門八品に限って説き顕されたものです。
 これは、上行菩薩の生まれかわりとして、日本に出現された日蓮聖人がこの御書を著してお教えくださいました。
私たちのために、御本尊を顕された大きなお慈悲とご恩に心から感謝申し上げます。南無妙法蓮華経。

(三)勧請文 ページのTOPへ

≪高祖日蓮大士の来臨を願うご文です。≫

南無久遠本時の嫡弟、二千余回の当初、虚空会上において、塔中直授の相承を蒙り、末法濁世に出現し、本末有善、衆生普施、下種益の大導師、吾高祖日蓮大菩薩。建長五年癸丑の四月廿八日の朝より、弘安五年壬午の十月十三日の夕にいたるまで、我不愛身命、但惜無上道と、本仏法王の金言にまかせ、諸宗無得道の逆化を成じ我等が為に、本門の肝心上行所伝の要法を授与せしめ給はんとて、大難四か度、小難数をしらずの、御弘通、大慈大悲大恩報謝。
南無妙法蓮華経
 お敬い申し上げますのは、久遠本仏釈尊最初のお弟子、跡継ぎとなられた上行菩薩。
いまから二千余年の昔、釈尊は法華経を説かれ、虚空にのぼられ、やがて本門八品の教えを説かれました。
 そして、上行菩薩は宝塔の中で親しく妙法五字の御題目を授与され受け継がれました。
 上行菩薩は末法の濁り多い世の中に、人々の心にあまねく仏の種を下して救済する大導師、高祖日蓮大菩薩として出現されました。
 建長五年四月二十八日の立教開宗の日から、弘安五年十月十三日にご入滅されるまで「私は自分の身も命も惜しくない。ただ、この上ないご信心の道をいとおしむ」という本仏法王のお言葉どおり、 諸宗の教えでは成仏することはできないと人々の耳に逆らう折伏行をされました。
 そして、私たちのために本門の肝心、上行所伝の御題目を授与されようとして、大難四ヶ度、小難は数えきれないほどお受けになるほどのご弘通をなさいました。その大慈大悲に感謝申し上げます。南無妙法蓮華経。

(四)勧請文 ページのTOPへ

≪門祖聖人、列祖、先師上人の来臨を請うご文です。≫

 南無当門勧請の列祖、日朗菩薩、日像菩薩、大覚大僧正、朗源和尚、日霽、日存、日道聖人等、報恩謝徳。南無妙法蓮華経
 南無蓮師後身、本因下種再興正導、門祖日隆大聖人、斯人行世間能滅衆生闇、乃至、畢竟住一乗、大慈大悲大恩報謝。
 惣じて十界勧請当位々弥下、案座名字の聖衆威光倍増、法楽荘厳、感応道交、哀愍納受。
 本門八品所顕、上行所伝、本因下種の南無妙法蓮華経
 お敬い申し上げます。高祖日蓮大菩薩の跡を正しく承けつがれ、代々教えを伝えられました日朗菩薩・日像菩薩・大覚大僧正・朗源和尚・日霽聖人・日存聖人・日道聖人の先師聖人のご恩に感謝申し上げます。
 また、日蓮聖人の生まれかわりとして、日蓮聖人の正しい教えが失われようとしたとき、再びこれを興しお導きいただきました門祖日隆大聖人―「太陽や月の光があらゆる暗闇を照らして明るくするように、この人は末法の世に出現し、教化折伏を行じ、よく衆生の心の闇を滅し・・・中略・・・ついには世界中の人を一乗の法・御題目のご信心に導き安住させるであろう」と法華経の教えどおりのご生涯、その大慈大悲に感謝申し上げます。
 さらに、御本尊の中におられる十界の諸尊、その高い位から信心口唱の位に安住され、妙法の光明に照らされてますますご威光をかがやかされ、ますます法楽を受け荘厳なお姿を現されますよう心よりお願い申し上げます。本門八品所顕上行所伝本因下種の南無妙法蓮華経

(五)回向文 ページのTOPへ

≪他の人に自分が積んだ功徳を御本尊を通じてふり向けていただき幸せになるよう祈るご文です。≫

 願くは、受持口唱し奉る、本地本法の功力を以て、法界群霊離苦得益仏果菩提。
 門流持経者の面々、異体同心、信行不退、現当二世、心願満足。如風於空中、一切無障礙。
 講内祈願病者の面々、当病平癒、病即消滅。
 一天四海、皆帰妙法、後五百歳中、広宣流布、無令断絶。
 願わくは、私が今お持ちし、口唱させていただいている本地本法・御題目の功能の力によって法界にさまよう多くの精霊が苦しみを離れ、安らかな境地、菩提に至ることができますよう。私が今まで積ませていただいた功徳を廻らしてくださいますように。
 また、当宗信者の人々が異体同心にして信行に退転なく、現世は安穏に、将来は成仏して寂光に参拝できるという二つの心願が満足いたしますよう、あたかも風が空中において一切、障りなく行くようにしてくださいませ。宗内において病いに悩む人があれば、当病平癒いたしますよう功徳をふりむけてくださいますように。
 そして、この御法がいよいよお弘まりになり、世界中の人々すべて妙法御題目のご信心に帰し、末法の世に妙法が広く宣伝、流布され断絶することがないよう、功徳をふり向けてくださいませ。

(六)随喜文 ページのTOPへ

≪人間として生を受けたこと、そして真実のご信心におであいし、正師にめぐりあった喜びを感謝するご文です。≫

 あゝ有難や、まれに人身を得、適仏法にあへり。
 然らずは、生涯衣食の獄につながれ、名利の網にかゝりて、いかでか六道の衢を出む。如来の大悲にもれぬれば、人間のかひもなく、何を此身の思ひ出とやせん。
 あさましや、我身の上をかへりみれば、行ひは牛羊にひとしく、智慧は彌猴に似て三毒強盛なり。
 今此下種の大法に、あひ奉らずは、何ぞ、唯信のみにて仏果を成ぜん。
 前仏、後仏の中間、無仏世に出たりといへども、上行所伝の妙法流布の時也。
 蓮隆両祖のながれをくみ、本化上行の流類読持此経、是真仏子といはれ。
 まことに果報を論ずれば、竜樹天親迦葉阿難にも、すぐれたり。是全く経力、仏力の、しからしむる処なり。
 ああ、なんとうれしく有難いことでしょうか。私はまれにしかうまれてくることができない人間として生まれ、その上、お出値いしにくい上行所伝の妙法のご信心にたまたまお出値いすることができました。
 もし、お出値いできなかったなら、一生涯、衣食住にのみ追われる牢獄につながれ、あるいは名誉や利欲を追い求める網にかかってしまったでしょう。どうして地獄、餓鬼、畜生、修羅、人間、天上の六つの境涯をめぐる苦しみの轍から抜けることができたでしょうか。
 人々を教化して救おうという如来の大慈悲のお救いから、もし、もれてしまったなら、人間としての生きがいもなく、何をこの身、人間一生の思い出として残すことができたでしょうか。
 実に浅ましいものです。つくづくわが身の上を省みますと、その行いは牛や羊のような動物と等しく、また、その智慧も猿とよく似ていて、貪り、いかり、因果が分からない愚かさという三毒が強くて盛んです。
いま、この仏種を心に植えていただく大法、妙法御題目にお出値いしなかったら、どうして信じ唱えるだけで成仏できる果報を頂くことができたでしょうか。
 すでに前仏、釈迦牟尼仏はお姿を隠され、後仏、弥勒仏は遠い将来出現される、その中間にあって、現在は仏さまのお姿を直接、拝み、そのお声を聞くことはできません。そんな時代に私は生まれましたが、幸い、上行所伝の妙法が流布されている世の中です。
 今、私は、妙法にお出値いしてご信心をさせていただく果報を頂き、高祖日蓮大菩薩、門祖日隆聖人の両祖の流れを汲み、本化上行菩薩のお身内、「妙法を持つならば、これ真の仏子である」といわれる貴い身分にさせていただきました。
 まことに、この身に頂いた果報・幸せについて、昔の竜樹菩薩、天親菩薩や、釈尊のお弟子であった迦葉尊者や阿難尊者という方々と比べてみますと、はるかに私たちの方がすぐれております。
 これは自分の力ではなく、まったく御題目の経力にして、本仏が私たちを救済しようとする仏力のいたすところ、誠に有難い極みです。

(七)発願文 ページのTOPへ

≪菩薩としての使命にめざめ、人々を教化して救い未来永劫、世の中に尽くすことを誓うご文です。≫

 願くは、生々世々、菩薩の道を行じ、無辺の衆生を度して、永く退転なからん事を、おもふものなり。
 南無妙法蓮華経
 御宝前に誓願を言上いたします。
 妙法のご信心を頂きました今より、この一生の間だけではなく、修行を成就して寂光参拝を果たしました後も、この娑婆世界に人間として生を受け、生々世々、教化折伏の菩薩道を行じて精進し、迷い苦しむ数限りない衆生を救い尽くすまで、永くこのご信心を退転することがないよう固くお誓いいたします。
 南無妙法蓮華経

(八)品題 ページのTOPへ

≪法華経八巻二十八品六万九千三百八十四字の品題を示し、その根本、上行所伝の南無妙法蓮華経の功徳を讃えるご文です。≫

妙法蓮華経
序品第一
方便品第二
譬喩品第三
信解品第四
薬草喩品第五
授記品第六
化城喩品第七
五百弟子受記品第八
授学無学人記品第九
法師品第十
見宝塔品第十一
提婆達多品第十二
勧持品第十三
安楽行品第十四
従地涌出品第十五
如来寿量品第十六
分別功徳品第十七
随喜功徳品第十八
法師功徳品第十九
常不軽菩薩品第二十
如来神力品第二十一
嘱累品第二十二
薬王菩薩本事品第二十三
妙音菩薩品第二十四
観世音菩薩普門品第二十五
陀羅尼品第二十六
妙荘厳王本事品第二十七
普賢菩薩勧発品第二十八
妙法蓮華経巻第八
妙法蓮華経から生まれた序品第一
妙法蓮華経から生まれた方便品第二
妙法蓮華経から生まれた譬喩品第三
妙法蓮華経から生まれた信解品第四
妙法蓮華経から生まれた薬草喩品第五
妙法蓮華経から生まれた授記品第六
妙法蓮華経から生まれた化城喩品第七
妙法蓮華経から生まれた五百弟子授記品第八
妙法蓮華経から生まれた授学無学人記品第九
妙法蓮華経から生まれた法師品第十
妙法蓮華経から生まれた見宝塔品第十一
妙法蓮華経から生まれた提婆達多品第十二
妙法蓮華経から生まれた勧持品第十三
妙法蓮華経から生まれた安楽行品第十四
妙法蓮華経から生まれた従地涌出品第十五
妙法蓮華経から生まれた如来寿量品第十六
妙法蓮華経から生まれた分別功徳品第十七
妙法蓮華経から生まれた随喜功徳品第十八
妙法蓮華経から生まれた法師功徳品第十九
妙法蓮華経から生まれた常不軽菩薩品第二十
妙法蓮華経から生まれた如来神力品第二十一
妙法蓮華経から生まれた嘱累品第二十二
妙法蓮華経から生まれた薬王菩薩本事品第二十三
妙法蓮華経から生まれた妙音菩薩品第二十四
妙法蓮華経から生まれた観世音菩薩品第二十五
妙法蓮華経から生まれた陀羅尼品第二十六
妙法蓮華経から生まれた妙荘厳王本事品第二十七
妙法蓮華経から生まれた普賢菩薩勧発品第二十八
妙法蓮華経全八巻、二十八章

(九)口唱 ページのTOPへ

≪中心の修行≫

本門八品所顕上行所伝本因下種の
南無妙法蓮華経
南無妙法蓮華経・・・
御題目「南無妙法蓮華経」と繰り返し口唱します。

(十)日月偈文 ページのTOPへ

≪法華経を弘める上行菩薩とその流れを汲む人々を讃える経文です。≫

 日月の光明の能諸の幽冥を除くが如く。斯人世間に行じて。よく衆生の闇を滅し。無量の菩薩をして。畢竟じて一乗に住せしめん。
 是故に。智あらんもの。此功徳の利を聞て。我滅度の後に於て。斯経を受持すべし。
 是人仏道に於いて。決定して疑ひ有ことなし。
 太陽や月の光があらゆる暗闇を照らして明るくするように、この人、上行菩薩(高祖日蓮大士)は末法の世に出現し、教化折伏を行じ、よく衆生の心の闇を滅し、数え切れないほど多くの人々を菩薩となし、ついには世界中の人を一乗の法・御題目のご信心に導き安住させるであろう。
 このゆえに、まことに智慧ある者は、この妙法御題目の功徳利益を聞いて、私(本仏)が、この世界から姿をかくしたのち、妙法蓮華経を信じお持ちするであろう。
 この人は必ず、仏道に精進し成仏するであろう。ゆめゆめ疑ってはならない。

(十一)引題目 ページのTOPへ

≪高祖日蓮大士に対する報恩を表し、題目口唱の終わりを告げるご文です。≫

南無妙法蓮華経
南無妙法蓮華経
南無妙法蓮華経
 

(十二)久遠偈(南無久遠の御文) ページのTOPへ

≪御本尊に祀られた久遠の本仏をはじめ、あらゆる神仏・菩薩・守護の諸天善神・先師がたを讃歎するご文です。≫

 南無久遠実成。釈迦牟尼如来。証明法華。多宝仏塔。十方分身。三世諸仏。上行。無辺行。浄行。安立行。千世界。微塵等。
 諸大菩薩。普賢。文殊。薬王。弥勒。宿王華。常精進。二万八万八十万億。十方世界。一切菩薩。
 舎利弗。目連。迦葉。阿難。千二百万。二千。十方世界声聞。緑覚。乃至。三国伝灯。法華弘通。大師先徳。一乗要付。末法唱導。蓮師大士。隆師聖人。代々祖師。回向供養。妙法口唱。講讃功徳。倍増法楽。威光増益。護持妙法。利益衆生。
 大梵天王。釈提桓因。自在大自在。日月明星。諸星宿等。四大天王。十羅刹女。天竜八部。地神水神。圓宗守護。大小諸神。回向供養。妙法口唱。講讃功徳倍増法楽。威光増益。護持妙法。利益衆生。天長地久。国土安穏。諸檀施主。息災延命。恒受快楽。所志生霊等。面々各々。出離生死。証大菩提。乃至。法界平等利益。
 心よりお敬いいたします。
 久遠本仏釈迦牟尼如来、仏塔中より法華真実を証明された多宝仏、釈迦牟尼仏の分身・十方諸仏、過去・現在・未来にご出現の諸仏、上行・無辺行・浄行・安立行、無数の本化の菩薩方。
 普賢、文殊、薬王、弥勒、宿王華、常精進等の二万、八万、八十万億人の十方世界より来臨の一切の菩薩方。
 インドご出現の釈尊の御弟子、舎利弗、目連、迦葉、阿難など千二百人の声聞衆、法華経聴聞の一万二千人の声聞衆、十方世界の声聞、縁覚等の諸尊。
 インド・中国・日本と三国に法灯を伝え、法華経をご弘通された竜樹菩薩、天台大師、伝教大師等、先徳の方々。
 ことには末法に上行要付の御題目ご弘通の高祖日蓮大士。蓮師後身・門祖日隆聖人、並びに代々の先師上人の方々。
 以上、勧請申し上げた仏、菩薩、諸尊、仏滅後の先師上人方。どうか、本門の御本尊に向かい妙法口唱する私たちの前にご来臨ください。
 回向供養のため、私たちが妙法を口唱し、妙法経力を説き顕し、賞讃する功徳をもって法楽を倍増され、ご威光をますます輝かされますよう。そして、護持するところの妙法をもって諸々の人々を利益しご守護ください。
 また、妙法守護の大梵天王、釈提桓因(帝釈天)、自在天、大自在天、日天、月天、明星天、諸星宿等の諸天、ことには仏法守護の四大天王、行者守護の十羅刹女、天竜八部、地神、水神、総じて佛立円宗を守護される大小の諸神を勧請申し上げます。どうか、本門の御本尊に向かい妙法口唱する私たちの前にご来臨ください。
 回向供養のため、私たちが妙法を口唱し、妙法経力を説き顕し、賞讃する功徳をもって、法楽を倍増され、ご威光をますます輝かされますよう。そして、護持するところの妙法をもって諸々の人々を利益しご守護ください。
 天地は長久にして滅びることなく、国土も安穏にして平和になりますように。
 この御法を頂く信者、ことに御講願主・施主の人々に災難がなくなり、寿命を延ばし、恒に御法の恵みを受けて幸せになりますように。
 弔い志すところの精霊も、それぞれ各々、迷いの世界を生き死にする苦悩をのがれ、成仏の果報をお与えくださいますよう。さらには、法界の一切有縁、無縁の精霊すべてに妙法口唱の功徳が平等にいきわたりますように。
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